完成品の写真撮影どうすればいい?
- 2022.09.03
- tips
模型の撮影、ワンランクアップしたいですよね。
プラモデルの楽しさは、探す・集める・作る・飾る、いろいろありますが、写真を撮ってSNSで共有するのも大きな楽しみです。
ジオラマ風の背景を作って撮影するっていうツワモノモデラーさんには憧れますが、そこまではなかなか手がだせない・・・。
でも、せっかく頑張って作った完成品。かっこよく写真に収めたいですよね。
完成したら写真に収めたい!
最近はSNSで完成品を披露して楽しむのが定番ですよね
そうだね。世界中の同じ趣味の人とすぐにつながれる便利な世の中。おじさんが子供のころは雑誌の投稿コーナーが唯一の・・・
あ、思い出話はいいので、今回の話を進めてください。
ノスタルジーな気分は早々に断ち切られてしましましたが、完成品を写真に撮って眺めたいというのは、今も昔も変わらないモデラーの楽しみ。
ということで、この記事では屋内で模型の完成品を楽しく美しく撮影するツールをご紹介します!
写真撮影のパターン
屋内と屋外の大きく2つのパターンに分かれると思います。それぞれの特性、メリットとデメリットから考えてみます。
屋外撮影のメリット
屋外撮影のメリットは自然光と背景です。
太陽光はLEDなどの室内ライトにくらべて光の当たり方が広く均一です。
そのため影の付き方が自然になり、模型がより実物に近い質感になると考えられます。
写真撮影では「光」の当たり方が重要なんですね。
また、空や海、街並みなどが背景として映り込むことで、現実感が増す効果もあります。
季節や時間帯の太陽光の強さ、角度の違いを楽しみながら撮影するっていうのものいいですよね。
屋外撮影のデメリット
一方で、背景の入れ方によってはデメリットになることもあります。
スケール感が異なる背景が移ってしまうと「プラモデル感」が強調されてしまうからです。
よくあるケースでは、地面のアスファルトやコンクリート、砂利などが映り込んでしまうケース。
見るからに「道路にプラモデルを置きました」的になってしまうケースですね。私もたくさんやりました・・。
たとえばカーモデルは1/24スケールが多いですが、実際の道路や砂利の上で撮影すると、アスファルトの粗さや砂粒が大きすぎてプラモデルが浮いてしまいます。
あとは、天候や時間帯に左右されてしまうこともデメリットだと思います。
屋内撮影のメリット
屋内撮影のメリットは、屋外撮影の逆で、背景や天候、時間帯を気にせず撮影できることです。
一方でデメリットはやはり「光」と「背景」だと思います。
屋内で撮影するとき、一般的に多いのはまず自分の作業机の上。
工具や塗料瓶と完成品を並べて撮影する演出も楽しいですよね。
作っている臨場感が共有できて楽しいですよね。こういう道具使ってるんだー!とか。
でも、もうすこしリアルに撮影したい、という思いもあると思います。
「作るって楽しい!」と「ホンモノみたい!」のどちらを共有したいかで、とりたい写真が変わる・・・って感じですね。
「ホンモノみたい!」な写真のコツ
「ホンモノみたい!」を共有する、つまり「スケール感を出して撮影する」コツの1つは、「現実の大きさがわかるものを写さない」ことだと思います。
比較できるものをなくして現実の大きさをわからなくするってことだね。
なるほど!逆に、精密さを強調するときは1円玉とかを置いて現実の大きさを際立たせるってことですね。
撮影場所の問題
余計なものが映らないようにすることがポイント。
しかし、そうすると作業机を全部片づけるか、なるべく何も映らない場所探すしかないです。
片づけることができればいいですが、モデラーさんの机の上はちいさな工房ですからね。
じゅんさんの机は散らかってるだけにしか見えないですけどね。良いように言い過ぎじゃないですかね。
ドキ・・・。まぁ、私のことはいいんです。一般論ですから。
そんな時こそ「撮影ブース」
家の中で、生活物が移らない場所なんて実はほとんどないんです。悲しいけど、これ現実。
背景を移さないようにものすごくアップで撮るっていう手もありますが、全部の写真が「アップ」ではやっぱり寂しいです。
モデラーの強い味方
そんなときに重宝するのが「撮影ブース」です。
撮影ブースと聞くと、「大変な設備が必要なのでは・・?」と思われるかもしれません。
写真スタジオのように背景用シートを吊って、照明スタンドを立てて・・・みたいなのを想像しちゃいます。
もちろんそういった設備があればより良い撮影環境を作れるのですが、現実的にはそんな大掛かりなものは準備できません。
ポータブル撮影ブースの魅力
そんな悩みをすべて解消してくれるのが、ポータブル撮影ブースです。
簡単に言えば、箱の中に被写体を入れて余計なものを写さず光もバッチリ当てられるスグレモノってことです。
ポイントは以下の通り。
- LEDライト内蔵で被写体がきれいに!
- もちろん光の調節も可能。
- 背景カラーが豊富。
- 折り畳み式で保管場所を取らない。
- 軽いので持ち運びも楽。
- 簡単組み立てですぐ撮影できる。
こんな都合のいいものがあるんですかね。
フリマで出品する人とかはもはや常識レベルで撮影ボックスを使ってるらしいです。
では、実際のツールを例に大きさや使い勝手をご説明してまります。
具体的な内容のご紹介
私が実際に使っている撮影ボックス「PULUZ」です。
セットの中身
撮影ボックス本体、背景シート、ライトを和らげるフィルタ(ディフューザー)、収納バッグという構成です。
シートは6枚、表裏で色が異なりますので前12パターンです。
被写体の色を際立たせる背景シートを使うといいですね。
組み立て
ボックスはこんな感じで折り畳んで収納してあります。
引っ張り上げると箱型の形状になります。
組み立ての手間はありません。1秒で箱型になります。
簡単ですね!
組み立てるというよりは「広げる」っていう感じだね。
簡単すぎると強度が気になりますが・・・
これがかなり頑丈なんですよ。写真の通りしっかり自立して揺れたりゆがんだりしません。
ボックスの上下左右背面が固いボードになっているので、とても頑丈です。
ライト
箱にはLEDライトが仕込んであります。箱の後ろにコードがありUSBで給電する方式です。
LEDの明るさは10段階に調節でき、光の色も3つに変えられます。
3色温度調整、10レベルモードの明るさは調光可能な丸型LEDライトは144個のビーズを
LEDの明るさは10段階に調節でき、光の色も3つに変えられます。
144個のLEDが円形に並んでいて明るさは申し分ないです。
撮りたい写真の雰囲気に合わせて照明の色調が変えられるのはいいですね。
同じ色味の光ばかりだと単調になってしまうからね。これなら何枚撮っても変化を楽しめるよ。
天井には丸い穴があり、真上からの撮影にも対応しています。
ボックスのサイズは?
私が使用しているのは40cmタイプです。
実は私、40cmタイプを購入する前に、25cmタイプを購入して使用していました。
下の写真、右側が25cmタイプです。
1/24スケールのカーモデルだと、全長がだいたい小さいもので12cm、おおきなクルマだと20cm前後になります。
25cmタイプだと被写体を入れていっぱいいっぱいになり、アップにしないとボックス自体が映り込んでしまいました。
1/700ウォーターラインシリーズでも戦艦クラスは厳しいかもしれません。
下の写真が40cmタイプでの撮影。
1/24カーモデル、1/12バイク、1/35の戦車などは40cmがベストではないかと思います。
60cmタイプも販売されていますが大きすぎて照明が遠くなる気がします。
撮影ボックスで撮った写真
私は実際に撮影ボックスで撮った写真をyoutube動画のサムネイルに使ったり、Twitterでみなさんに観てもらったりして楽しんでします!
撮影例1:1/144 サムソントレーラー
背景シートは白、ライトの強さは10段階の7くらいです。
撮影例2: 1/24 カウンタックのエンジン
イタレリキットのカウンタックからエンジンを取り出した作品。
背景を黒にしてシルバーを引き立ててみました。
撮影例3: 1/24 ダッジチャレンジャー
アリイのダッジをワイスピ風にしたくて作った作品。
黒ボディを引き立てる白背景です。(アリイのダッジ製作まとめ記事はこちら↓)
比較物がないでクルマの重厚さが際立ちますね。
影の付き方もいいよね。
収納は?
こんな風に手提げバック型の収納袋にいれて保管できます。
クローゼットのハンガーなどにひっかけて保管しておけます。
これならこわーい奥様に「また邪魔なもの買って!」って怒られることもなくなりますね。
おじさんにとっては、それが最大のメリットかもしれない・・。
オススメします!
ということで、撮影ボックス絶対オススメです。
プラモデルの仕上がりがぐっと良くなりますのでぜひおためしください!
プラモデルの動画配信
こんなのもやってます!まだの方はぜひご覧ください!
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