アオシマ 1/24 ’15 ランボルギーニ アヴェンタドールSV製作 1話
- 2021.03.03
- アオシマ ランボルギーニ アヴェンタドールSV製作記
アヴェンタドールを作ります。
昨年末、アヴェンタドールを作ろうと急に思い立ちました。
ここ半年はラリーカーをテーマに製作していますが、ラリーを離れて、すこし趣向を凝らした製作がしたくなった、というのがアヴェンタドール製作を思い立った理由です。
(どんな「趣向」かはこのシリーズの後半まではシークレットとしておきます。)
今回はそんなアヴェンタドール製作の第1回。
エンジン製作のお話をします。
アヴェンタドールについて
製作に入る前に、アヴェンタドールについて軽くまとめておきたいと思います。
ランボルギーニ・アヴェンタドールは、2010年に生産終了したムルシエラゴの後継車。
カーボンファイバーモノコック、プッシュロッド式サスペンション、エンジンは新設計のV12です。
ランボルギーニ伝統の平べったい外観にV12のモンスターエンジンはもちろんのこと、あえて僕が推したいのは、プッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用しているところです。
通常のダブルウィッシュボーンサスにもう1本ロッドを加えて、ロッドをサスペンションスプリングとダンパーにつなぐ構造のサスペンション。
ホイールの動きをダイレクトにとらえることができるということと、スプリングとダンパーを水平方向に配置できるので、高さ方向のスペースを省き重心を低くすることができる点がメリットだそうです。
F1マシンとかレースカー、あとラジコンカーに採用される方式のサスペンションですが、市販車に装備されるのはアヴェンタドールが世界初!なんです。
プッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンション、不勉強な僕は初めて知りました。
確かにF1のサスペンションって垂直じゃないですよね。
外から見えないしどこにあるんだろうって思っていましたが、なるほどこういう構造だったのかと、納得しました。
エンジンから作ります。
だいたいプラモデルの説明書は足回りから始まるわけで、このキットももちろん
説明書の最初は足回りから書いてあります。
でも、今回は説明書の順番は置いておいて、エンジンから作ることにしました。
大した理由はないのですが・・・
強いて言えば並行製作中のランサーターボが絶賛足回り作業中だったのと、ランサーのキットはエンジン再現がないため、カラダがエンジンを欲していたため、といったところです。
キットの特徴
キットとしての一番の特徴はエンジンルームがバスタブ状になっているところだと思います。
僕の少ない製作経験においては、このパターン初めてかもしれないです。
カウンタック、ウラカン、ムルシエラゴなどのランボルギーニのキットに共通する特徴かもしれないですね。
あと、冒頭に書きましたがプッシュロッド式サスペンションがしっかり再現されています。
エンジンルームの真後ろに、地面と水平になる形でリアサスペンションが横たわっていてる姿は迫力がありますね。
エンジンカバーの製作
製作開始、パーツ確認。
さっそく製作に入ります。
エンジンに関するパーツはこんな感じです。パーツ数は少ないです。
では、レッツ塗装!
エンジンカバー塗装
専用パーツ。
エンジン製作でチカラを入れたのはエンジンカバーです。
SV専用のエンジンカバーが追加されています。
標準仕様とは微妙なデザインの違いなのですが、はっきりは判りません(笑
色分け確認。
カラーリングは、つや消し黒+ツヤ黒+タイヤブラック、あとホースの付け根のところをシルバーにします。
黒三色塗装+シルバー筆塗り。
まずは全体をつや消し黒で塗装して、
艶黒塗装のためにマスキング。
さらにホース部分をタイヤブラックで塗装するために再度マスキング。
これで三色塗装完了。
説明書の指定ではパイプ部分もつや消し黒なのですが、そうするとのっぺりとした印象になると思ったので、ちょっとトーンの上がったタイヤブラックで塗装することにしました。いいでしょ?
ホースの根元の部分は筆塗りで仕上げます。
タミヤエナメルのクロームシルバーを使っています。マスキングしてエアブラシ塗装するには狭すぎるので、ここは筆塗りが適していると思いました。
いい感じで塗装出来ました!もうちょっとディテールアップしてみます!
ディテールアップ
さて、ここからディテールアップです。
これ、別売りの「ディテールアップパーツセット」、SVとアニバサリオ専用という超ピンポイントなセットです。
製作当初は購入の予定がなかったのですが、2月にアオシマさんがディテールアップパーツの再生産を追加されたという情報をキャッチしまして、急遽追加購入しました。
エンジンカバーにはメタルシールとエンブレムのエッチングパーツを使います。
lamborghiniロゴ メタルシール
これがメタルシール。中央の、三本ラインに挟まれたロゴのやつをヘッドに貼ります。
通常はキットに付属しているデカールで表現しますが、メタルシールに置き換えることで各段に見映えがよくなります。
このデカールの代わりです。
こんな感じ。
メタルシールって、「シール」っていうくらいだから簡単に貼れるはずなんですが、あんまりナメてかかるととんでもない失敗をします。
ちょっと写真はわかりづらいですけど、手前の3本線が貼れてないです。
台紙フィルムからメタルシールを剥がすときに失敗して、手前の3本線が台紙に残ってました・・。3本線だけべつで持ってこなきゃいけなくなりました。
左右あるので、今度こそ!と思って下の写真のようにきれいにフィルム剥がしたのですが、今度は台紙フィルムとは逆のフィルムを剥がしてしまって、全部の文字が台紙に残ったままになりました・・。
リカバリ風景は撮影している余裕が1ミリもなかったのですが、とにかくすごい遠回りな作業でした。
V12エンブレム
エンジンカバーの先端に「V12」と刻印されたエンブレムが付いています。
このエンブレムをデカールからエッチングパーツに置き換えてディテールアップします。
23番のパーツです。ちいさいですねー。
切り出してみました。ピンセットでやっとつまめる大きさ。
いちおうゲート跡をエッチング用ダイヤモンドヤスリで削ってあります。
で、こいつをエンジンカバーの先端に取り付けました。
取り付け位置はエンブレム型にへこんでいるので、分かりやすいです。
すこし湾曲しているので、エッチングパーツも少し曲げてあります。
いいですねー。V12の下の細かい文字まで刻印されています。読めませんけどね。
すこし手こずりましたが、ディテールアップ作業も完了です!残りのパーツも塗装していきます!
サスペンション塗装
エンジンルームのもう一つの見せ場、サスペンションを塗装します。
パーツの切り出しと基本色塗装
このパーツです。いったん全体をシルバーで塗装して、マスキングしていきます。
シルバー塗料は、シンプルにMr.colorのNo8シルバーを使いました。スプリングを赤色にしますが、ダンパーはシルバーのまま残したいので、このようにスプリングの間をマスキング。細切りマスキングテープを巻きつけてマスキングします、
マスキング
細かい隙間はマスキングゾルでしっかりガード。
この状態でまずは赤塗装。下地にピンクサフを吹いた後に赤を吹き付けました。使用したのはMr.colorのNo3レッドです。
スプリングの赤色塗装
ダンパーを支えるバーの部分はツヤ黒にしたいので、スプリング部分をマスキングして塗装します。
マスキングを剥がして完成。
黒塗装が終わったので、マスキングを剥がしていきます。この瞬間が気持ちいいですよね。
こんな感じで、サスペンションが出来上がりました!塗分けの境目がしっかりくっきりすると、「それっぽさ」が出てきますよね。実車のパーツではスプリングの下のダンパー部分は黒で、ダンパーの根元のところだけシルバーのようですが、そのあたりは模型的な解釈ということで。
エンジンルームに露出するリアサスペンションはアヴェンタドールの象徴的な部分。うまく塗装できてよかった!
ヘッドカバー、ベルト、エンジンルーム
残りのパーツも塗装を仕上げていきます。
ヘッドカバー
つや消し黒で塗装したヘッドカバー。ボルトの頭の部分を一つ一つ丁寧に筆塗りでシルバーを入れていきます。
これをするのとしないのとでは引き締まりかたが違いますね。でも、まぁこの上にさらにエンジンカバーが乗っかってくるのでほとんど見えないですけどね。
ベルト
ベースをシルバーで塗装しておいて、ベルト部分をつや消し黒で塗装します。
ここもほぼ見えないですが、チラ見えしたときにしっかり塗分けられているとリアル感が増しますね。
エンジンルーム
ランボルギーニといえば、運転席の真後ろにどデカイエンジンルーム。エンジンルームの塗分けは基本色がつや消し黒、内壁がシルバーです。
エンジンルームの内壁なんて組み立てたらほぼ見えないんですが、エンジンフードをあけたときチラっと見えるシルバーの渋さを目指して頑張りました。マスキングテープの消費がとにかくすごいです。
これで役者は揃いました!いよいよ組み立てです!
組み立て!
ようやくエンジンの組み立てです。塗装したパーツを並べて一息。
エンジンブロックに色々つける。
エンジンブロックにベルトやらオルタネータやらをつけていきます。まずはベルト。
さりげないパーツですが、ベルトをしっかり塗分けておくことで「エンジンっぽさ」を演出してくれます。
ベルトの外側にモーター系のパーツ。
ここでエキゾーストマニホールドも取り付けちゃいます。
リアエンジンなのでエキゾーストパイプが短いですね。エンジンからすぐマフラーって感じ。この突出した筋肉感がランボルギーニらしさですね。
つづいて、ヘッドカバー。エンジンブロックの上の凹みに合わせるように載せればOK。
これでエンジンブロックは完成です。
これだけですでにかっこいいです。そしてこの写真、チラ見えベルトの萌え感が伝わると思います。
エンジンルームに格納。
いよいよこの大きな心臓を肋骨の中にしまい込みます。
命を吹き込む儀式のような気分です。
入りました。暴れん坊のV12エンジンをシェルの中に閉じ込めて、意のままに扱ってやるぞ、っていう力を支配したような気分になる
サスペンション取り付け
エンジンを格納したので、この上にリアサスペンションを渡します。
黒とシルバーのツートンカラーにひときわ映える赤のスプリング。
モンスターの心臓に華奢な鎖骨が現れたような美しきアンバランスです。これぞランボルギーニ。イタリアンマッシブです!
エンジンカバー取り付け
最後にカバーをかぶせて完了です。これ、カバーって言ってますが正式にはどう呼ぶんでしょうか・・。
塗り分けとメタルシールで手間ひまかけたカバー。組み立ての瞬間が感慨深いです。
出来ましたー!俺のアヴェンタドールに心臓が入ったぜぇー!(キモ
エンジン完成しましたー!ぎっしりと詰まったメカメカ感!いいですねー!!
2022/7/16追記 完成品写真ギャラリーをアップしました!
V12エンジンの咆哮をどうぞ
V12の雄姿をご堪能ください。
動画でさらに詳しく!
YouTube動画もやってます!ぜひ観てね!
この記事で書いた製作はYou Tube動画として公開しています!ブログでは伝えきれなかった細かい作業も動画でチェック!高評価、チャンネル登録もよろしくお願いします!
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