アオシマ1/24’15ランボルギーニアヴェンタドールSV製作 第5話 リアルな内装の作り方、教えます。
- 2021.07.20
- アオシマ ランボルギーニ アヴェンタドールSV製作記
- プラモデル
ランボルギーニアヴェンタドール、最大の魅力の一つはコックピット=運転席です。
完成後の写真はこちら。
ランボルギーニらしい、男前なコクピットです。
こんな感じにかっこよく仕上げるポイントを書いていきます。
まずは全体の配色を考える!
内装のカラーリングは、ボディカラーに比べて作り手の自由裁量に任される割合が大きいと思います。
おしゃれな挿し色をいれたり、ボディカラーと合わせたコーディネートをしたり・・。
塗装前のパーツたち↓
この状態から、冒頭の仕上がりまでもっていきます。
説明書の配色通りに塗らないで、思い思いに塗装するということ。
自由裁量の幅が大きい分、事前の塗装計画は綿密に行う必要があるといえます。
事前にしっかり脳内塗装を繰り返しておきましょう!
組み立てたあと、チラ見えする姿を想像しよう!
カーモデルの車内って、組み立てたあとはほんのちょっとしか見えないです。
これからしっかり作りこもうってときに、なんとモチベーションを下げることを言うのか、と思われるかもしれないですが・・・
違うんです。
ほんのちょっとしか見えない=外からチラ見えする美学、があるのです!
なので、塗装する前からイメージとがとっても大事。
塗装前のパーツを軽く組み合わせて、「組みあがったらどの辺がどう見えるかな」っていう想像をするのも模型製作の楽しい時間ですね。
シートの挿し色塗装
真っ黒のシートに赤のラインを入れることで、引き締まった感じとアイキャッチ効果を狙います。
まずは全体を艶黒で塗装します。
続いて、赤ラインを入れるところを残してマスキングします。
赤色で塗装。
マスキングを取るとこんな感じ。
黒と赤の組み合わせはすこし派手な感じですが、ランボルギーニだからこそ許される配色かなと思いこの色にしました。
ボディが攻めまくったデザインなので、このくらいのインパクトでちょうどいいと思います!
センターコンソールの塗分け
アヴェンタドールの特徴の一つともいえるセンターコンソール。
いろんなボタンがならんでいて、上部にはディスプレイが付いています。
コントールパネル上のボタンや部品を、トーンの違う黒や赤、シルバーで細かく塗分けることで、情報量を増やします。
完成後に覗き込んだ時にこういった細かい部分が目に入ることでリアル感が増す、という効果を狙っていきます。
ダッシュボードなど主な部分はカラーはクレオスNO37 RLM75グレーバイオレットを使います。
なので、まずはセンターコンソールもベースをグレーバイオレットで塗装し、コントロールパネルをセミグロスブラックで塗装しておきます。
ここから筆塗りで細かく塗分けていきます。
ディスプレイ周囲をつや消し黒で塗装。
このちょっとした違いが立体感を出してくれます。
次に、エンジンスタートボタン。
しっかり赤色入れます。
実車もスタートボタンには赤いカバーが付いています。これ、かっこいいですよね。戦闘機のミサイル発射ボタンみたいに、ボタンの上にカバーがついてるんですね。
しっかりと挿し色の効果が出ています。
シルバーで中央のツマミのようなボタンを塗っておきます。
黒とシルバーの組み合わせはとても相性がよくて、ぱっと見たときのカッコよさにつながります。
ステアリングホイールも塗分け効果を
センターコンソール塗装と同じように、ステアリングホイールとステアリングコラムもしっかりと塗分けをしておきます。
コラムは内装の基本色、グレーバイオレットで塗装し、ステアリングホイールに配置されている各種ボタンやシフトパドルを塗分けていきます。
ベースカラーを塗装して、ここから筆塗りです。
ディテールアップパーツセットのエッチングパーツに中央のランボルギーニエンブレムがあります。
これ。52 番ですね。53番はボディにつけるエンブレムです。
小さくて肉眼ではちょっとわかりづらいのですが、ランボルギーニの牛マーク。
これをステアリングホイール中央にセット。
ステアリングホイールも、グリップのところだけつや消し黒で塗分けておきました。
闘牛エンブレムの由来
ちなみに、ランボルギーニの闘牛エンブレムは、創業者がフェラーリに反発して作ったという伝説がありますよね。
アヴェンタドールという名前も、実在した闘牛の名前だそうです。
ランボルギーニの車名には歴代、闘牛にまつわる名前がつけられているんだそうです。
もともとトラクターを作っていたから、牛車からきているのかなと思いましたが、どうやら違うようですね。
ダッシュボードはメーターバイザーだけ色を変える!
車外から見て最初に目が留まるのは、なんといってもスピードメーターなどのパネルです。
ここもワンポイントで色の変化をいれたほうが引き締まります。
全体をグレーで塗装したあと、メーターバイザー残してマスキング
メーターパネルとダッシュボードの下半分が一体化されたパーツになっています。
メーターはデカールになっていますが、メーターバイザーがデカいのでこれまたほとんど見えなくなります。
こんな感じで、ダッシュボードの天板と下の部分で色を分けることで、より立体感が生まれます。
ディテールアップパーツで細部を再現
専用のディテールアップパーツセットには、猛牛マーク入りのフロアマットが付属しています。
これはかなりかっこいい!
これはかなりはっきりと牛のイラストが分かりますね。
AVENTADORの文字もはっきり見えます。
専用オプションでフロアマットも!
さらにエッチングパーツでブレーキとアクセルのペダルもしっかり再現できます。
3つペダルがあるように見えますが、オートマ仕様なので左端のはフットレストです。
(動画ではそれに気づかず、「ABCペダル」って連呼してます・・(/ω\))
フロアマットにしても、ペダルにしてもボディを被せるとほとんど見えないです。
ほとんど見えないけど、逆を言えば、「ちょっとだけ見える」わけです。
その、ちょっとだけ見えるところに、細かい牛の絵があったり、リアルなペダルがある、っていう
その心意気というか、行き届いた世界観みたいなものに、模型心がくすぐられる・・・
模型好きのみなさんなら絶対にわかっていただけると思います(*^^)v
シートベルト
ディテールアップパーツセットに入っているシートベルト。
ベルトはこのような布素材のパーツが入っています。
ベルトのタングはエッチングパーツで再現されています。
ベルトをエッチングパーツのタングに通してこんな感じ。
専用ディテールアップパーツは、フロアマットやシートベルト、グリルの金網やエンブレム、それに「Lamborghini」のロゴメタルインレットと、とにかく盛沢山。これで1400円はお買い得(*^^)v
各パーツを組み合わせて内装完成へ!
それぞれ塗分けやデカールなどでしっかり作りこんできました。
これを一つに組み上げていって内装を完成させます。この瞬間がたまりませんね。
ステアリングホイールとダッシュボード天板、メーターパネルとダッシュボード下半分を合体。
ダッシュボード助手席側には、メタルインレットのロゴが光ります。
シート、フロア、センターコンソールをいれた車室にダッシュボードユニットを合体させます。
感動。
アヴェンタドールの低い視点のコクピット。いかにも攻撃的なコンソール。
ボディを載せる前だからこそ全容を堪能できます。
この感動は、模型作りをしている人の特権ではないでしょうか。
後部からエンジン越しのコクピット、なんてどうでしょう?
背後にモンスターエンジンを背負った、ザ・ランボルギーニなレイアウト。
1つ1つ色調や挿し色で程よく情報量を増やしていき、デカールで一気にリアル感を爆盛りって感じです。
ボディを載せるのがもったいないくらいの緻密な作り。素晴らしいキットですね。
詳しい製作手順は動画でもご覧いただけます!
-
前の記事
アオシマ1/24’15ランボルギーニアヴェンタドールSV製作第4話 リアグリルの加工方法 2021.06.20
-
次の記事
もしも、ランボルギーニ アヴェンタドールが神奈川県警のパトカーだったら。【写真ギャラリー】 2022.06.23