ワイルドスピード ファイヤーブースト公開!ヘミエンジンの歴史と魅力をおさらい。
- 2023.05.11
- 製作記
2023年5月19日(金)、ワイルドスピード最新作「ファイヤーブースト」の日本公開です。
ワイルドスピードといえば、ドミニク・トレットのダッジ チャージャーですよね。
ということで、公開に先駆けてダッジチャージャーを含め1970年代アメリカンマッスルカーに多く搭載された「ヘミ426」エンジンの歴史と魅力をおさらいしたいと思います!
はじめに
426ヘミ(426 Hemi)は、クライスラーが開発した大排気量のV型8気筒エンジンで、1960年代から1970年代にかけてアメリカのミュージルカーの黄金時代を支えた名機として知られています。その歴史、スペック、搭載車種、魅力を以下にまとめます。
1.歴史:
- 426ヘミは、1964年にクライスラーが開発したエンジンで、ヘミスフェリカル(半球形)の燃焼室を持つことからその名が付けられました。この燃焼室の形状が高い熱効率と出力を実現し、ミュージルカー時代のアメリカの自動車業界に大きなインパクトを与えました。
- 1960年代から1970年代にかけて、ストリートカーだけでなく、NASCARやドラッグレースなどのモータースポーツでも活躍しました。その高いパフォーマンスから「エレファント・エンジン(象のエンジン)」というニックネームもつけられました。
- 1971年には、環境規制や保険コストの上昇などの影響で生産が終了しましたが、その後もクライスラーはヘミエンジンの開発を続け、現在も「HEMI」というブランドで高性能エンジンを提供しています。
2.スペック
- 排気量: 7.0リットル(426立方インチ)
- 形式: V型8気筒
- 燃焼室形状: ヘミスフェリカル(半球形)
- 最大出力: 425馬力(約431PS)~ 425馬力以上(レース用エンジン)
- 最大トルク: 490 lb-ft(約664 Nm)
3.搭載車種:
- プリムス・バラクーダ(Plymouth Barracuda)
- プリムス・ロードランナー(Plymouth Road Runner)
- ダッジ・チャージャー(Dodge Charger)
- ダッジ・チャレンジャー(Dodge Challenger)
- ダッジ・コロネット(Dodge Coronet)
- クライスラー・ニューヨーカー(Chrysler New Yorker)
4.魅力高い出力:
426ヘミは、その半球形の燃焼室によって高い熱効率と出力を実現しました。また、大排気量と高い圧縮比が相まって、高い馬力とトルクを発揮しました。これにより、426ヘミ搭載車は加速性能や高速性能に優れていました。
5.モータースポーツでの成功:
426ヘミは、NASCARやドラッグレースなどで数々の勝利を収め、アメリカンモータースポーツの歴史に名を刻みました。その実績は、自動車ファンにとって大きな魅力となっています。
6.象徴的な存在:
426ヘミは、1960年代から1970年代にかけてのミュージルカー時代を代表するエンジンとして、その名を知られています。その象徴的な存在感は、クラシックカーやミュージルカーに対する憧れを高めます。
7.カスタマイズのしやすさ:
426ヘミは、アフターマーケットパーツが豊富にあり、チューニングやカスタマイズが容易です。これにより、個性を出すことができ、自分だけの特別な車を作り上げることが可能です。
まとめ
これらの要素から、426ヘミは、クラシックカー愛好家やミュージルカーのファンにとって、特別な魅力を持つエンジンとして評価されています。その高い性能やモータースポーツでの実績、そして象徴的な存在感が、今もなお多くの人々を魅了しているのです。
劇中に登場するダッジチャージャーはバッキバキにカスタムされていて、でっかいスーパーチャージャーが象徴的ですが、もともとのマシンに搭載されているエンジンのことを知ることで、ドムのマシンにより近づける感覚になれるのではないでしょうか?
プラモデルで楽しむワイスピの世界
ワイスピシリーズに登場するマシンのプラモデルも多く発売されています。
この機会に、プラモデルであの伝説のモンスターマシンを手に取ってみるのもいいかもしれませんね。
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