アリイ1/24ダッジチャレンジャー’73 【プラモデルキットレビュー】

アリイ1/24ダッジチャレンジャー’73 【プラモデルキットレビュー】

極上国産キット!アリイ1/24ダッジチャレンジャー’73を紹介します。

今回は、70年代アメリカンマッスルカーの代表格のキットをご紹介します。

アリイのオーナーズ24シリーズから、アリイ1/24ダッジチャレンジャー’73」です。

古いキットなので多少手間のかかるところもありますが、なんといっても「標準でボンネット・ドア開閉」、「エンジン付き」、「内装再現度高い!」と、お買い得要素盛りだくさん!

 

じゅんさんパンダ
じゅんさん

実際に私が作ってみて感じた魅力を語ろうと思います!

アリイ オーナーズ24 ダッジチャレンジャー 1973 完成品写真

メーカーさんのご紹介から。

じゅんさんパンダ
じゅんさん

最初にこのキットの製造元、アリイさんをご紹介します!

プラモデル好きなら知らない人はいない有名老舗メーカーですが、タミヤやバンダイなどの超有名メーカーに比べると一般的な知名度は低いかもしれませんね。
ところが、知名度の高いメーカーさんに比肩する歴史と技術力のある素晴らしいメーカーさんなんです。

アリイさんの歴史

1968年にプラモデルの成型業として創業。プラモデルメーカーからインジェクション成型の仕事とを請け負っていました。
そのあと1968年に株式会社有井製作所として、自社でプラモデル製造を始めます。
1980年以降、しなのマイクロ社を傘下に収め「マイクロエース」というブランド名で鉄道模型Nゲージへ参入。
プラモデル製造で培った精密な造詣から高い人気を得ます。

カーモデルでいえば、オーナーズクラブシリーズが有名です。
オーナーズクラブシリーズは、もともとプラモデルメーカーのLS社が製造販売していました。
LS社の廃業にともない、古くから付き合いのあるアリイが金型を引き取り、再生産を続けてくれています。

1/32と1/24の2つのスケールがあり、オート三輪やアメ車など独特のラインナップも大きな魅力となっています。

今回は、1/24スケールの「オーナーズ24」から、ダッジ・チャレンジャー’73をご紹介します。

ダッジ・チャレンジャーってどんなクルマ?

じゅんさんパンダ
じゅんさん

次はダッジ・チャレンジャー実車について説明します!

ダッジってなに??

ダッジというのはアメリカの自動車メーカー、クライスラー社のブランド名です。チャージャーやバイパーは有名すぎるほど。

大型SUVのダッジラムも有名。だいたい
アメリカの映画やドラマにはこれが出てきますよね。

アメリカのパトカーにも多く採用されているので、名前は知らなくてもこのフォルムには見覚えがあるって方も多いと思います。

映画でも大活躍。ダッジは世界中で大人気

映画に出てくるダッジの元祖とも言えるのは、やはり「バニシング・ポイント」です。
理由なき暴走。彼の人生の背景を疾走するダッジチャレンジャー越しに追体験する、といった非常に印象深い作品でしたね。

最近の映画ではワイルドスピードですよね。
こちらはチャレンジャーではなくチャージャーです。
ボンネットから飛び出たでっかいスーパーチャージャーが印象的で、エンジンをふかすたびに武者震いのように車体を揺さぶる姿はマニア垂涎。

ワイスピ版のチャレンジャーは、レベルからキットが販売されています。
こちらも近々製作予定ですので、どうぞお楽しみに。

ということで、とにかくダッジといえばアメリカ国内はもちろん、世界的に人気の高いブランドなのです。

実車パンフと完成品で語るチャレンジャー

ということで、アメリカンマッスルカーの象徴とも言われているダッジチャレンジャーがどのような車だったのか、当時のパンフレット画像と私の製作したプラモデルを見比べながら、このキットの味わい深さ、お買い得感とともにお伝えしていきたいと思います。

パンフレット表紙と箱絵

じゅんさんパンダ
じゅんさん

このキットは、ダッジチャレンジャーの第一世代。1971~1974までのモデルです。

実車パンフ

パンフレットには2つのモデルが記載されています。

外観から判断すると、このキットは2つ目の写真の「Challenger 2-Door hardtop with Rallye Package」モデルのようです。

キットの箱絵

じゅんさんパンダ
じゅんさん

キットの箱絵を紹介します!

イラストがかっこいいですね。黄色のボディがアメ車らしくていいです。

サイズ

実車の大きさ

じゅんさんパンダ
じゅんさん

実車とプラモの大きさ比較~♪です。

全長 198.2inch = 5034mm
幅 76.4inch = 1940mm
高さ 50.9 = 1292
ホイールベース110inch = 2794mm
乾燥重量 3220lbs = 1460kg

全長503cm,全幅194cm,全高129cmです。
幅194cmはアメリカンらしいワイドボディです。

キット完成品の大きさ

じゅんさんパンダ
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実車と比較する意味があるかどうかは不明ですが、完成後のキットの大きさを添えておきます。

全長:2100mm
全幅:8100mm
全高:520mm

今回、私はオリジナルカスタマイズとして、ホイールをワタナベに変えています。

エンジン

実車のエンジン

じゅんさんパンダ
じゅんさん

パンフレットによると、エンジンは318立方インチ5.2リッターと5.6リッターの2つから選べたようです。

このキットがラリーパッケージを再現しているとすると、右側の「340-cu.in.V-8」5.7リッタータイプということになりますね。

一応スペックを書き出しておきます。

  • V型8気筒OHV
  • 4800回転で240馬力
  • 後輪駆動 3速

キットのエンジン

これが私が組み立てたエンジンです。

ほどよくオミットされたエンジンは、十分な再現度で作る楽しさ所有する喜び両方を持ち合わせています。

私の製作では、シルバーとゴールドでちょっと派手になってしまってますね。
あと、プラグコードの位置もでたらめです笑

ボンネット開閉できます。

このあとドア開閉も紹介しますが、キット標準でここまでできるってすごいです!
お買い得ポイント高ですね!

開いたボンネットの隙間から見えるエンジンっていうのが、たまらんのですよね。

外装

じゅんさんパンダ
じゅんさん

ボディ全体を見ていきましょう!

サイドミラー 実車パンフ

サイドミラーに注目です。

このシルバーのサイドミラー、パンフレットにはこのように高級グレードオプションであることが記載されています。

“the racing-type remote-control left outside mirror can be adjasted from inside the car
「レーシングタイプのミラーはリモートコントロールで車内から調整可能」という説明が書いてありますね

1970年前半ごろはまだ珍しかったんですね。上級クラスのオプション設定だったようです。

サイドミラー キットのほう

じゅんさんパンダ
じゅんさん

キットのサイドミラー。形状からするとこの高級グレード「レーシングタイプ」のようですね。

フロントバンパー 実車パンフ

バンパーにゴムの緩衝材がついていることも、セールスポイントとして書かれています。

面白いですね。当時はゴムの緩衝材があるっていうのが付加価値だったということが想像できます。

こうして、プラモをきっかけに1970年代の世界を想像する時間っていうのも、模型趣味のだいご味ですよね。

フロントバンパー キット

キットではこの部分で表現されています。

ドア開閉もできちゃう。

じゅんさんパンダ
じゅんさん

これは実車と比較ってわけではないですが、このキットの最大の魅力の1つなのでご紹介します。

キットの標準仕様でドア開閉機構がついています。開閉選択式ではなく、可動式。

もともとモーターライズキット(電池を入れてモーターで走らせるキット)だったにもかかわらず、ドア開閉・ボンネット開閉ができるってすごいですよね。

実勢価格2,000円前後でこのボリュームはまさに奇跡です。
すごいです、アリイさん。(元をたどればLSさん。)

内装

じゅんさんパンダ
じゅんさん

ダッシュボードやセンターコンソールなどの内装品を見ていきましょう!

センターコンソール パンフレット

ダッジチャレンジャーには4速マニュアル3速オートマティックの設定があったようです。

TorquFliteは、ステアリングコラムまたはセンターコンソールにマウントする2タイプから選ぶことができたようです。

TorqueFliteって、なに?

パンフレットにはTorqueFliteと書いてあります。
「トルクフライト」と読むのでしょうか・・・・

じゅんさんパンダ
じゅんさん

初めて聞く名称だったので、さっそく調べてみました。

ToraueFliteとは WikiPedia引用

クライスラーのオートマティックトランスミッションの商標なんですね。
僕は知らなかったです。興味深いですね。

センターコンソール キットのほう

このキットは3速オートマティック仕様でセンターコンソールマウントタイプを再現していますね。

お買い得。オススメキットです。

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ということで、ご覧いただいた通りとにかく盛りだくさんかつ実車再現度が高い!

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  • ドア、ボンネット開閉機構標準装備
  • エンジン再現あり
  • ボディ造形も金型の古さを感じさせない
  • コンソール回りの再現もこだわりまくり
  • そもそも国内メーカーがアメ車あんまり出さない
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ということで、アメ車好きには超貴重な国産キットなんですっ!
まさにこのキットはお買い得!です。

アメリカンマッスルカーを作ってみたい!とお考えの方がいらっしゃいましたら、こちらのキット、オススメいたします!!

You Tubeで制作動画公開しています。

今回のキット製作風景をご覧ください。

You Tubeのほうに開封から組み立て、改造、塗装の全行程をアップしてあります。
ワタナベホイール&車高カスタマイズの様子も詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください!

以上