ツールクリーナーやシンナーの廃棄処理、困っていませんか?
- 2021.09.01
- 製作記
使用済みのツールクリーナーやシンナー、廃棄塗料の捨て方について書いていきます。
使用済みのツールクリーナーの処理、どうしていますか?
砥の粉を使って再利用する方法もありますが、それも永遠には続きませんよね。
いつか必ず廃棄する時が来ます。
廃液は必ず発生する
塗装が終わったあと、筆や塗料皿、エアブラシ洗浄などを行います。
そうすると必然的に使用済みのツールクリーナーやシンナーが生まれます。
洗浄や清掃のタイミングを工夫してなるべく排出量を減らす努力はしていても、やはり塗装するたびに廃液は発生しますよね。
ツールクリーナーを再利用して廃液を減らしている、という方もいらっしゃいます。
※再利用については私も何度かトライしていますので、別途記事にしようと思います。
廃液処理、お悩みの方多いのではないでしょうか?
廃液を、空いた溶剤ボトルに一時保管していたらいつのまにか何本もたまってきて、置き場所に困っている・・とか。
捨てようにも廃棄溶剤って何ゴミかわからないし、そもそもこのまま捨てたらきっとマズいってことはわかるけど、どうやって捨てたらいいの?
はい、これ私のことです。
ということで、私自身が困っていて調べたことをシェアしたいと思います。
まずは塗料の種類をざっくり整理します。
ちょっと本題とは外れますが、余談というか私自身の頭の整理もかねて書いてみます。
塗料には水性と油性がある。
塗料は大きく水性塗料と油性塗料に分けられます。
簡単に言えば、乾燥するときに水分が蒸発するものが水性塗料で、
有機溶剤が揮発するものを油性塗料という分け方になります。
塗料の名前でいえば「水性○○」は水性塗料で、「ラッカー」「エナメル」は油性塗料です。
ちなみに、「アクリル」は樹脂の種類を指していて、アクリル樹脂を水溶性の成分で溶いたものが水性アクリル、
プラモデル用のラッカー塗料は、アクリル樹脂を油性の溶剤で溶いたもの。
アクリルだから水性、という意味ではないんですね。
水性と油性で捨て方が違う?
どうやって捨てればいいの?
結論から言うと、水性塗料でも溶剤を使って洗浄したり薄めたものは、油性塗料と同じ扱いになります。
水性塗料を使った筆を洗った時の水は生活排水として流しても問題ない、としているサイトも見かけますが水で薄めているとしても塗料成分が混じっていますので、本来はNGだと思います。
水性塗料の用具洗い水は、分離剤を使って水と塗料成分を分離して、水だけを捨てるという方法をお勧めします。
一般的なルール
基本的に、有機溶剤成分を揮発させれば可燃ごみとして廃棄ができます。
※必ず各自治体のごみ回収分類ルールに従って廃棄してください。
自治体によっては、有機溶剤を可燃ごみとして廃棄できないケースもあるようです。
ごみ捨てマナー違反は、ご近所トラブルにつながることもありますので、慎重に行いましょう。
ボトルにタプタプに入った廃棄溶剤をそのまま捨てるのはNG。
しっかり乾燥させてから捨ててね、ということになります。
塗料メーカーの推奨や自治体の廃棄方法例に以下のようなものがあります。
「ウェス(雑巾のような布)か古新聞に廃液をしみこませたあと、日陰で十分乾燥させてから捨ててください」
ちなみに、塗料そのものを捨てたいときは、段ボールとかに塗り付けて乾燥させてから捨てる、というが主流です。
しかし、新聞も雑巾も扱いづらい
最近では新聞を取ってない家庭も多いですし、そんなに廃棄用のぼろ布がいつも手元にあるわけではないですよね。
しかも新聞にしみこませて乾燥・・・ってべちゃべちゃになって扱いづらそう。
便利グッズを見つけました!
なにかいい方法がないか調べていたところ、「残塗料処理剤」「塗料固化剤」というのを見つけました。
塗装のプロにはよく知られているグッズのようですが、正直わたしは知りませんでした・・。
残塗料処理剤とは
塗料を特殊なポリマーに吸収させておから状に固化させる粉末です。
だいたい1袋30から35グラム入りで400mlを処理できるものが多いです。
プロ用に1kg入りなど大きなもののあります。
廃棄塗料、廃棄シンナーを乾燥させて捨てることには変わりないのですが、
おから状に固まるのでこれなら扱いやすいですね。
残塗料処理剤の有名どころをご紹介
アサヒペン 残塗料処理剤
DIYをする方を中心に広く人気を集めている処理剤です。
1パック35gで400ml処理できます。油性塗料、溶剤は2倍程度に水で希釈してから処理することとなっていますので、正味処理できる量は100ml程度です。
吸わせるだけのツールはNG?
天ぷら油を吸わせて廃棄するツールをシンナー廃棄に使用しているケースも見かけます。
ただ、これだとスポンジに吸わせているだけの状態と同じですので、有機溶剤成分を蒸散させてから廃棄することを考えると、
これはNGだと思います。
たとえば、真夏だと有機溶剤成分が残ったまま炎天下に放置していると、最悪の場合自然発火する恐れもあるため、慎重に処理をしたほうがよさそうです。
同じ理由で、エンジンオイルの廃棄処理ボックスも乾燥できないのでNGです。
※もちろん、地域のルールによりますので、それぞれの自治体に確認することをお勧めします。
塗料固化剤、使ってみました!
実際に塗料固化剤を使って使い古したツールクリーナーを廃棄してみました!
こちらの記事にまとめています!
以上
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